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ワインの名前によくある「シャトー」や「ドメーヌ」って何?

ワインの名前によくある「シャトー」や「ドメーヌ」って何?

ワイン愛好家の皆さんなら、「シャトー」や「ドメーヌ」という言葉が名前に入ったワインを飲んだこと、あるいは見かけたことがあるのではないでしょうか?これらの言葉は、フランスのワインへの理解を深めるうえで、とても重要なキーワードです。そこで、この記事では、「シャトー」と「ドメーヌ」の言葉の意味を解説したうえで、その応用編の知識を紹介しています。ワインの知識をブラッシュアップしたいという方は、ぜひ参考にしてください。

 

■「シャトー」も「ドメーヌ」もワイン生産者を表す言葉

結論から言うと、「シャトー」も「ドメーヌ」も、フランスのワインの生産者を表している言葉です。ワインの生産者にも様々な形態がありますが、「シャトー」も「ドメーヌ」も、自社でブドウの栽培からワインの醸造や熟成、瓶詰を一貫しておこなう生産者のことを指しています。そのため、ワインづくりの工程の一部を他社に委託している生産者のことは、正確には「シャトー」や「ドメーヌ」とは言えません。

それでは、「シャトー」と「ドメーヌ」の違いは、どのような点にあるのでしょうか?

「シャトー」とはフランス語で「城」を意味する言葉で、主にボルドー地方の生産者を指しています。一方の「ドメーヌ」とはフランス語で「領地」を意味する言葉で、主にブルゴーニュ地方の生産者を指しています。

このように、産地ごとに生産者の呼び方が違う理由には、歴史的ないきさつがあります。次の章で詳しく見ていきましょう。

 

■「シャトー」と「ドメーヌ」が生まれた歴史的背景

ワインの産地ごとに「シャトー」と「ドメーヌ」という呼び名の違いが生まれた発端となった出来事は、1789年に起きたフランス革命でした。フランス革命によって特権を奪われた貴族たちは、所有するブドウ畑も取り上げられてしまいます。しかし、ボルドーでは貴族たちが広大なブドウ畑を買い戻して所有し、城のような建物でワインづくりをおこなったために、「シャトー」と呼ばれるようになりました。

一方のブルゴーニュ地方では、教会や修道院が所有していた畑が細分化され、農民たちに分け与えられました。こうして、ブルゴーニュでは各々の区画の畑で、小規模な単位でワインづくりがおこなわれるようになったのです。そのため、ブルゴーニュでは「シャトー」のような大きな建物は必要なく、ワインの生産者たちは自身の区画の畑でとれたブドウを使い、小さな建物でワインづくりをおこなっていたことから、「ドメーヌ」と呼ばれるようになりました。

 

■「シャトー」と「ドメーヌ」では格付けのされ方も違う!?

ワイン愛好家の方なら、フランスのワインには「格付け」があるのをご存知の方も多いのではないでしょうか?実際、フランスでは国が定めるワイン法という法律によって、ワインの格付けが定められています。「格付け」と聞くと難しく感じられるかもしれませんが、法に基づく「格付け」があるからこそ、偽物ワインや粗悪なワインが出回ることなく、ワインの品質の一定程度の保証がされているのです。

そして、「シャトー」と「ドメーヌ」では、格付けのされ方も変わってきます。

ボルドーでは生産者ごと、つまりシャトーごとに格付けされます。シャトーAとシャトーBが1級、シャトーCとシャトーDが2級、といった具合です。このような格付けが初めておこなわれたのは1855年のこと。パリ万博に際し、ナポレオン三世の命令により、ボルドーのメドック地区のシャトーごとに格付けがおこなわれたのが始まりです。

一方のブルゴーニュでは、畑ごとに格付けされます。A畑とB畑が特級畑、C畑とD畑が1級畑、といった具合です。ブルゴーニュでは古くから畑のわずかな場所の差がワインの味わいに違いをもたらすということがわかっており、それをもとに畑ごとの格付けが制定されました。

 

■ブルゴーニュには「ドメーヌ」のほかに「ネゴシアン」という生産者も

「ドメーヌ」とはブルゴーニュの生産者とお伝えしましたが、ブルゴーニュには「ネゴシアン」呼ばれる生産者も存在します。では、この両者の違いはどのような点にあるのでしょうか?

先述の通り、「ドメーヌ」とは自社でブドウの栽培からワインの醸造や熟成、瓶詰を一貫しておこなう生産者のことを指しています。一方の「ネゴシアン」とは、農家からブドウやワインを買い上げ、自社で醸造や熟成から瓶詰までをおこなう生産者のことをいいます。「ネゴシアン」もまた、ブルゴーニュのワインのつくり手として重要な役割を担っているのです。というのも、ブルゴーニュには小規模なブドウ農家が多く、皆が皆、自家でワインの醸造や熟成がおこなえるわけではありません。そこで、「ネゴシアン」が彼らのブドウを買い上げ、時には栽培に関するアドバイスをおこない、上質なワインを生み出しているのです。

一般的に「ドメーヌ」のワインのほうが個性的で品質が高いと言われますが、「ネゴシアン」のワインのほうが価格は低めで品質が安定していると言われます。

 

■まとめ

「シャトー」と「ドメーヌ」について解説しました。ワイン初心者の方にとっては少し難しく感じられるかもしれませんが、ワイン大国・フランスのワインについて理解を深めるためには必須の知識です。このような知識があると、漠然とワインを選ぶのではなく、産地や生産者にも目を向けながら、一歩踏み込んだワイン選びができるようになりますよ!