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気候が変わればワインも変わる!?気候とワインの深い関係とは

気候が変わればワインも変わる!?気候とワインの深い関係とは

今や世界各地でつくられているワイン。その味わいには、原料となるブドウが栽培される土地の「気候」が密接に関係しています。

気候とは、ある地域における一定期間内の気温や降雨量、日照量などにより定義されるものです。その気候はブドウの生育やワインの質に大きな影響を及ぼします。

そこで今回は、美味しいワインを生み出す4つの気候について解説していきます。ワインへの理解を深めたいという方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

■ブドウ栽培に適した気候とは

ワイン用のブドウの栽培には、どのような気候が適しているのでしょう?

ブドウをはじめ、植物は光合成をして糖分をつくります。光合成をするには日照と温度が必要です。そのため、ブドウの生育期間に1,0001,500時間の日照があり、年間平均気温が10℃20℃、暑い時期と寒い時期が訪れるような四季のある気候が適しているといわれます。

また、ブドウの生育にはある程度の水分が必要です。ただし、多すぎると病害を引き起こしたり、果実の質が下がったりすることがあるため、年間降水量は500900mmが望ましいとされています。

このような気候は、北半球では北緯30度~50度、南半球では南緯30度~50度の地域に多く、その範囲内にブドウの栽培地が集中しています。とはいえ、温暖化の影響により、以前は寒冷すぎてブドウが栽培できなかった地域でもブドウが栽培されるようになるなど、ブドウの栽培地は年々変化を遂げているのも事実です。

ちなみに日本は北緯20度から北緯46度にあり、北は北海道から南は沖縄県まで、広い範囲でワイン用のブドウが栽培されています。

以下、ワインづくりにふさわしい4つの気候区分を詳しく見ていきましょう。

 

■大陸性気候

大陸性気候は年間の気温差や一日の中での気温差が大きく、はっきりした四季がある気候です。また、夏の雷雨を除いては雨が少なく、日当たりが良いのも特徴です。

夏になると気温がぐんと高くなるものの、秋になると急激に気温が下がるため、シャルドネやガメイ、ピノ・ノワールといった完熟に達するのが早い早熟型のブドウ品種の栽培に向いています。

反対に、ゆっくりと時間をかけて成熟するような晩熟型のブドウ品種の栽培にはあまり向いていません。冬にはかなり冷え込みが厳しくなるため、ブドウの樹を凍死させてしまう霜や凍害などに気を付ける必要があります。

大陸性気候の産地のワインは、さわやかでアロマティックなワインになる傾向にあります。

代表的な産地としては、フランスのブルゴーニュやアルザス、ドイツ、東ヨーロッパなどが挙げられます。

 

■海洋性気候

海洋性気候は温暖な海風の影響で年間の気温差が小さく、冬も夏も過ごしやすい気候です。

また年間を通して雨が降り、湿度が高いのも特徴です。そのため、過度に雨が降ってしまうと、結実不良やブドウの病害を招く恐れもあります。

大陸性気候とは対照的に穏やかな気候の秋が長く、ブドウが成熟するのを待ってから収穫できるため、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロ、ソーヴィニヨン・ブランなど、熟するのが遅い晩熟型のブドウ品種の栽培に向いています。

海洋性気候の産地のワインは、複雑なアロマを持つ、ほどよいボディ感のワインになる傾向にあります。代表的な産地としては、フランスのボルドー、スペインのガリシア地方、ニュージーランドなどが挙げられます。

 

■地中海性気候

地中海性気候は年間を通して温暖で、冬に雨が降り、夏は日照が多く乾燥した気候です。

春から秋にかけてのブドウの生育期間に雨が降らないため、ブドウの病気のリスクも少なく、よく熟します。ブドウの栽培に恵まれた気候といえるでしょう。ただ、ブドウの生育期間にあまりにも雨が降らない場合、土壌の灌漑が必要になることもあります。

地中海性気候の産地のワインは、芳醇なアロマを持つパワフルなワインになる傾向があります。また、地中海性気候のワインの産地ではブドウが病気にかかりにくいことから、農薬を使わずにオーガニックワインをつくる生産者が多いのも特徴のひとつです。

代表的な産地としてはイタリア、南フランス、スペインの地中海側、オーストラリア、カリフォルニア、チリなどが挙げられます。

 

■高山性気候

高山性気候は夏が短く、冬の寒さが厳しいといった一日の気温差が大きい気候です。また、平地と比べて冷涼で、標高が高ければ高いほど気温が下がります。

山の斜面を利用したブドウ畑は水はけがよく、適度な水分負荷によってブドウの品質が向上します。また日当たりも良く、光合成が促進され、より力強いワインを生み出すブドウを育みます。代表的な産地としては、フランスのジュラ地方やサヴォア地方などが挙げられます。

 

■まとめ

ブドウ栽培に適した気候と、美味しいワインを生み出す4つの気候を紹介しました。ワイン生産者の多くは、その産地の気候に適した品種のブドウを植えたり、栽培や醸造に工夫を凝らしながら、理想的な味わいを追及し続けています。ワインを飲むときは、産地の風景や生産者、そして土地の気候を想像しながら味わってみると、それまで以上にワインに対する理解を深めることができるでしょう。