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秋のワインといえばこれ!「ボジョレー・ヌーヴォー」を徹底解説!

もはや秋の風物詩となっているボジョレー・ヌーヴォー。ワイン好きな皆さんの中には、ボジョレー・ヌーヴォーの解禁パーティーを予定されている方もいるのではないでしょうか? この記事ではボジョレー・ヌーヴォーについて詳しく解説しています。ボジョレー・ヌーヴォーにご興味をお持ちの方はぜひ参考にしてみてくださいね。   ■「ボジョレー・ヌーヴォー」とは まずはボジョレー・ヌーヴォーの基本的な知識をおさえておきましょう。 ボジョレー・ヌーヴォーとは、フランスの一大ワイン産地であるブルゴーニュ地方のボジョレー地区で、その年に収穫されたブドウを使って造られたワインのことです。  「ヌーヴォー」はフランス語で「新しい」を意味する言葉なので、ボジョレー・ヌーヴォーは「ボジョレー地区の新酒」というわけですね。またボジョレー・ヌーヴォーはその年のブドウの出来栄えを判断する材料のひとつにもなっています。 解禁日は毎年11月の第3木曜日と定められており、世界中のワイン愛好家がこの日を心待ちにしています。ボジョレー・ヌーヴォーの大半は赤ワインかロゼワインで「ガメイ」というブドウ品種から造られています。ただしごく少数ではありますが「シャルドネ」というブドウ品種から造られる白ワインも存在します。   ■ボジョレー・ヌーヴォーの特徴 ここからは「ガメイ」から造られるボジョレー・ヌーヴォーの特徴について解説していきましょう。まず見た目の特徴ですがボジョレー・ヌーヴォーは一般的に「ボルドーカラー」と呼ばれるような深みがかった赤色ではなく、少し紫がかった明るいルビーのような色をしています。 一般的に、若いワインには紫の色調が現れますが、新酒であるボジョレー・ヌーヴォーも例外ではなく、若いワイン特有の紫の色調が見られるというわけです。 次に香りですが、ボジョレー・ヌーヴォーにはストロベリーやラズベリーなどの赤い果実のような香りの中に、バナナのような香りを感じとれることが特徴です。  このバナナの香りはボジョレー・ヌーヴォーが「マセラシオン・カルボニック」という特殊な製法で造られていることに由来します。「マセラシオン・カルボニック」とは収穫されたブドウをプレス(破砕)せずに、そのまま密閉タンクに入れて発酵させる製法のこと。この製法により、フレッシュでフルーティーなワインに仕上げることができます。 味わいについては「マセラシオン・カルボニック」によるフレッシュさとフルーティーさに加え、渋みが少ないことが特徴です。ワイン初心者の方でも飲みやすい味わいといえるでしょう。   ■ボジョレー・ヌーヴォーの格付け ボジョレー地区には、フランスのワイン法で定められた格付けが存在し、すべてのボジョレー・ヌーヴォーは3段階の格付けに分類されています。 格付けの分類は上から順に「クリュ・ドゥ・ボジョレー」、「ボジョレー・ヴィラージュ」、「ボジョレー」。最上級である「クリュ・ドゥ・ボジョレー」はボジョレー地区の中でも特に優れたワインを生み出す10の畑で生産されるワインのことを指しています。 「ボジョレー・ヴィラージュ」はボジョレー地区で指定された38の村で生産されたワインのことを指し、ボジョレー地区内で生産されたワインの中で「クリュ・ドゥ・ボジョレー」と「ボジョレー・ヴィラージュ」に該当しないものが「ボジョレー」になります。 「ボジョレー」にも美味しいワインはたくさんありますが特別なシーンで飲んだり、贈り物にしたりするのであれば格付けも気にしてみるといいでしょう。   ■まとめ 知識を得ることでワインライフは一層楽しくなります。皆さんもぜひ家族や恋人、仲間たちと一緒に秋の風物詩「ボジョレー・ヌーヴォー」を楽しんでみてくださいね。     ボジョレー・ヌーヴォーを楽しみたいあなたにおすすめのワインはこちら!    

ルロワ 〜世界一の完璧主義者が造る、孤高のブルゴーニュ〜

■世界一多忙で、世界一完璧主義の女性醸造家 DRC(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ)の共同オーナーだったマダム・ラルー・ビーズ・ルロワ。ご高齢にもかかわらず若い造り手以上にバイタリティがある、世界一有名な女性醸造家です。ワインファンなら憧れずにはいられないルロワのワインを造るのが、このマダム・ルロワです。 以前からワイン醸造に興味があったマダム・ルロワは、1991年にDRC経営者の職を離れてご自分が運営するドメーヌ・ルロワとメゾン・ルロワに本腰を入れます。 DRCオーナーという重い鎧を脱いだマダムは、まるで羽が生えたかのように自由にワイン造りを行い、あっという間にDRCとトップ争いをするまでにしてしまったんです。 何世紀も守られてきたDRCに挑み、DRCに負けないワインを造ったたった1人の女性。それが、マダム・ルロワ。 彼女のワインの秘密は、徹底して質を追及する意思の強さと、天才的な試飲能力にありました。   ■数々のルロワ伝説 ルロワが残した数々の伝説を紐解くと、マダム・ルロワの意思の強さがわかります。 例えば、2004年には1級・特級ワインの全てを生産中止にしてワイン業界を驚かせました。 ブルゴーニュでは8月に雹が降って一部のぶどう畑が壊滅し、さらに夏の終わりに病害が広がるという悲劇に襲われた2004年。ルロワの畑にもほんのわずかではあるものの被害がありました。 徹底して選果を行うことで質の低いぶどうはいくらでも排除することができたはずですが、完成したワインに納得がいかなかったマダムは「これはルロワのワインではない」と言って、特級ワインは村名クラスに、1級ワインはなんとブルゴーニュ・ルージュに格下げしてしまったんです。 さらにそれから10年ほど前、1993年には、あのロバート・パーカーさんから100点満点を同時に3つも贈られるという偉業を達成しました。100点満点を1本でも贈られれば大騒ぎだというのに、同時に3本も獲得したんです。 この高評価にマダムは「自然が産んだ偶然の産物」と言っていますが、年によってはリリースを断念するほど徹底した姿勢を貫くマダムだからこそ手に入れることが出来た「産物」ですよね。   ■ブルゴーニュ随一の試飲能力の持ち主 マダム・ルロワが完璧主義者であることはパーカーさんを始め、多くの評論家が口を揃えるところですが、ルロワのワインを完成させるもう1つの武器は、マダムの人並みはずれた試飲能力です。 ワイナリーを遊び場にして育ち、見よう見まねでテイスティングを覚え、物心ついたころには、大人を驚かす試飲能力があったマダム。ルロワ家にはご長男がいたにもかかわらず、次女であるマダムが跡継ぎになっているのもこの能力のおかげでした。 マダムが持つ天才的な能力を1番に認めていたお父様が、男性社会だったブルゴーニュワイン界で才能を発揮させられるようにと支えてくれました。 お父様の支えがあってマダムの能力は見事に開花し、ブルゴーニュ中から最高品質の果実やワインを厳選して買い付けられるまでになりました。そうして造られるのが、ルロワのワインなんです。   ■自然に向き合う真摯な態度 以前、マダムにお会いする機会がありましたが、1933年生まれというご高齢にもかかわらずとてもバイタリティがあり、何よりもワインへの深い愛情と、自然に対する尊敬の念が強く伝わってきました。 マダムへのインタビュー記事には必ず「自然を大切にする」という内容が書かれますが、その日も変わらず仰っていたのが「私の役目は自然にあるものを育てること」。 ルロワのワインは、・品質のためには一歩も譲らない完璧主義者・天才的な試飲能力・ワインと自然への深い愛情 これら、他の誰にも真似できないものによって完成しているんだと改めて感じさせられました。 ルロワを飲めば誰もがマダムに感服せずにはいられません。山奥を流れる清流のように澄んだルロワの味わいは、一生忘れることが出来なくなりますよ。    ※ルロワのワインにつきましてルロワのワインはコルク上部にカビがついていることが多くありますが品質に問題ありません。抜栓時にタオル等でキレイに拭き取って下さい。カビはワインの熟成に重要な湿度がしっかりとある環境で保管された証しです。コルク上部のカビによる返品交換は承りかねますので予めご了承下さい。

ル・デュモン 〜ブルゴーニュの神様も認めた日本人醸造家〜

■日本職人らしい実直な姿勢 ジュヴレ・シャンベルタンに拠点を置くル・デュモンのオーナー仲田晃司さんは、ワインの高品質化だけを考え、ストイックで厳格な姿勢でワイン造りを行っています。 先日、来日された際にお話をうかがったところ、1日のスケジュールは朝8時半から深夜までビッシリ。「醸造所を出るのは毎日深夜0時を回るために子供と過ごす時間がない」と嘆いていらっしゃいました。場所こそジュヴレ・シャンベルタンですが、日本の働くお父さんと同じですね(笑)。 仲田さんはこの姿勢を、ワイナリーを立ち上げた当時から貫いている方です。設立当時はまわりの栽培家たちからも「日本人の仕事は真面目すぎる」と笑われたり、ただ「日本人が造ったブルゴーニュ」という珍しさだけで注目されていました。 ところがある日、突然ル・デュモンが世界中に知られる大事件が起きたんです。   ■ブルゴーニュの神様との出会い 念願だったジュヴレ・シャンベルタンに醸造所をかまえた日、仲田さんは醸造家仲間やジュヴレの村長などを招いてホームパーティを開きました。その時にスペシャルゲストとして来ていたのが、「ブルゴーニュの神様」アンリ・ジャイエさん。 ジャイエさんといえば若手醸造家には愛を持って厳しく接し、滅多にワインを褒めないことでも有名な方なんです。 ところが、神様はその場にあった仲田さんのクレマン・ド・ブルゴーニュを大絶賛。こんな大事件は前代未聞です! まさかブルゴーニュの神様が、日本からやってきた醸造家が造ったワインを褒めるなんて……。 その場にいた醸造家仲間もみんな驚きましたが、誰よりも驚いていたのは仲田さんご本人。あまりにもビックリして、大事なジュヴレ・シャンベルタン村の村長にご挨拶するのを忘れたそうです(笑)。 そのニュースはあっという間にブルゴーニュ中に広がりました。一躍、仲田さんは時の人となり、それまでは「日本人が造ったブルゴーニュ」としか見られなかったル・デュモンが「神様が認めたブルゴーニュ」になったというわけです。   ■ワインに必要な「天地人」 ル・デュモンといえばもうひとつ、1度見たら忘れられない斬新なラベルも有名です。ワイン名の背景に漢字で大きく「天地人」の3文字が書かれています。 ワイン造りに必要なものは土壌だけと思われがちですが、仲田さんはこの「天地人」をワイン造りに必要なものと考えているんですね。 「天」の恵みによって育てられるぶどう、「地」がもたらす土地特有の味わい、そこに「人」、仲田さんのきめ細かな仕事が加わって完成するのがル・デュモンのワイン。 実はラベルをよく見ると「人」の字だけが大きく書かれているんです。これは仲田さんの希望で大きく造ってあるもの。 「天候も土壌も自分ではどうにも出来ないけれど、人だけは違う。人は努力することでワインをもっと美味しくできるから」 そんな想いを込めて、「人」の字だけ大きく書いたそうです。 あえて漢字を使ったのも仲田さんのこだわりのひとつ。そもそもワインというのはラベルだけではどんな人がワインを造っているのかわかりにくいものですが、仲田さんは「日本人であること」と「自然に対する真摯な畏敬の念を持つ醸造家であること」という信念をラベルで表したんです。 日本人であることを誇りに思い、努力を怠ってはいけないという想いを込めて造られたル・デュモンのラベル。 今や真面目な日本人らしさで造った仲田さんのワインは世界レベルのものになりましたが、仲田さんは変わらずに謙虚な姿勢を貫いています。   ■「高級ワイン」ではなく「飲んで美味しいワイン」を造りたい 仲田さんが造ってみたいワインは、ジュヴレ最高峰のシャンベルタンでもマニアから人気が高い1級クロ・サン・ジャックでもなく、クロ・デ・シャピトルという1ヘクタールもない小さな畑のワイン。クロ・サン・ジャックのすぐ麓にある1級畑です。 「造りたいのは『高級ワイン』ではなくて『飲んで美味しいワイン』だから、みんなに飲んでもらえないような値段のワインは造らない」 こんなに評価が高くなり、世界中にその名前が知られるようになった今も、仲田さんは実直で謙虚です。 高級ワインではなく、あくまでも日本人の私たちが手を出せる価格帯のワイン造りにこだわる仲田さんのル・デュモン。 まだ飲んだことが無いという方はこの機会にぜひ仲田さんのワインに舌鼓を打ってください!

オレンジワイン 〜合わせる料理を選ばない、オールラウンダーなワイン〜

■赤白ロゼだけじゃない? オレンジワインとは 赤白ロゼに続く、新しい味わいで今話題のオレンジワイン。白ワインを造る際に、ブドウの皮を長時間漬け込むことで、皮の内側につまった香りや旨味などの成分が抽出されてブドウの個性が際立つワインになるんです。豊かな果実味と美味しさに、一度はまればファンになってしまうこと間違いなし! オレンジワインの製造方法は大まかに2つに分けられます。一つ目は、古来より行われてきた方法で、開放槽でワインを造る際にブドウの皮を一緒に漬け込み、酸化を促しながら醸す方法。 もう一つが、発酵の途中で空気に触れないよう密閉して醸造し、スキン・コンタクトをしてジューシーかつ複雑なスタイルを保つ方法。これら2つの製造法により造られるオレンジワインは、色合いや味わいがバラエティに富んでいて、非常に個性豊かなんです。 ※スキン・コンタクト…ブドウの皮を果汁に漬け込み、果皮の成分を抽出する方法   ■どんな料理にも寄り添うオールラウンダー オレンジワインの良いところは、合わせる料理を選ばないところ。家庭料理やお惣菜など、から揚げや餃子、ハンバーグといった普段食べる料理にこそぴったりなんです。暖かい季節には、バーベキューやハンバーガーを外で食べながら飲むのも最高です!「白ワインだとワインの味が負けちゃうし、赤ワインだとちょっと濃すぎるかな...」なんていう時に、オレンジワインが寄り添ってくれるんです。 白ワインより複雑味があり、赤ワインより飲み疲れしにくいので、いつでも・どんな料理とも楽しめるのが魅力的なオレンジワイン。スタッフが試飲を重ね、様々なタイプのオレンジワインを選びました!お好みのオレンジワインをぜひお楽しみくださいね。

マルセル・ダイス 〜法律をも変え、世界の注目をアルザスに向けさせた天才〜

■世界の注目をアルザスに向けさせた男 ワインのプロたちが今1番注目しているワイン産地、アルザス。その理由は「マルセル・ダイスがいるから」。 なんとたった1人の醸造家の存在によって、世界中のワインのプロ達がアルザスから目が離せなくなっているんです。 ワイン業界に最も影響を与える評論家ロバート・パーカーさんが大絶賛し、ワインの本場フランスで最も権威あるワイン評価本「レ・メイユール・ヴァン・ド・フランス(クラスマン)」も最高の3つ星評価を献上するドメーヌ・マルセル・ダイス。 アルザスのトップに立つのはもちろんのこと、世界という舞台に立ってもトップクラスの醸造家ですから名前を聞いたことがある方も多いでしょう。 でも、いったいマルセル・ダイスの何がすごいのか?  そう聞かれると首を傾げてしまう方もいらっしゃいますよね。 実はマルセル・ダイスは、フランスのワイン法までも変えてしまうほどのすごい造り手なんです!   ■美味しすぎて認めざるを得ない! ダイスさんによって法律を変えられるまでのアルザスといえば、ぶどうはブレンドせず1種類だけで、すっきり爽やかなワインが造られる産地でした。最優先されるのはぶどう品種の個性だったんです。 つまり、リースリングというワインを造るならリースリングらしさが大事。ゲヴュルツトラミネールという品種を使うなら、誰もがゲヴュルツトラミネールらしいと思えるワインを造るのが良いこととされてきていました。 そのため、ラベルに表記されるのはぶどう品種名で、造った畑の名前はぶどう品種より大きくしてはいけないという注意付き。 ところがダイスさんが1番大切にしたのは、アルザス特有の土地の味。もともとその土地に植わっていたぶどうを流行りの品種に植え替えるなんて言語道断!昔からその土地に適しているぶどうを使ってこその土地の味という考え方です。 こういった理由から、彼のワインは基本が『混植混醸』で、ひとつに畑に様々な種類のぶどうが実っているんです。 「アルザスというワイン産地は、フランスでも最も複雑に土壌が入り組んだ土地。せっかく多種類の土壌が存在するのに、それを無視して何がアルザスワインだ」 そんな考えのもと「アルザスはぶどう品種の個性を大事にするべきだ」という法律に真っ向から立ち向かい、ダイスさんは理念を貫いてワインを造り続けているわけですね。 もちろん、法律に異を唱えるダイスさんに対して、批判や中傷も少なくありませんでした。それまで土地の個性を無視してぶどう品種の名前を掲げることだけに躍起になっていたまわりの生産者や、型を変えることを良しとしないワイン関係者からすれば、今までやってきたことを否定することになりますからその気持ちも仕方ないことです。 でも、そんな批判をモノともせずひたすら自分の信じる道を突き進んだダイスさんのワインはどれもあまりに素晴らしく、誰もが認めざるを得ないほどの美味しさだったんです。 そしてついにはダイスさんを認めて、法律も改正されました! それまでラベルに1番大きくぶどう品種を記載しなければいけなかったのに対して、「土地の個性を大切にするべき」というダイスさんに習って品種名よりも畑名を大きく表示するよう改正された上に、ぶどう品種は記載しなくても許されるまでに……。 たった一人、誹謗中傷にも負けずに理念を貫き通したダイスさんが、法律までも変えたというわけです! その後も限られた一部の畑では、単一のぶどう品種だけではなく複数のぶどう品種をブレンドしても、グラン・クリュと名乗れるように法律を変更。現在は『アルザス・プルミエ・クリュ(畑名表記)』の実現をフランスの原産地呼称委員会(INAO)に対して訴えかけています。 このプルミエ・クリュに関しても当初は反対派が多かったものの、近年他のアルザスの生産者に対しての説得を完了し、遂に『アルザス村の総意として』INAOへのアピールを開始すると、ダイスさんの息子であり次期当主のマチュー・ダイスさんから報告を受けたのは2013年のこと。『Appellation Alsace 1er Cru Controlee(アペラシオ・アルザス・プルミエ・クリュ・コントローレ)』というラベルを見るのも、遠い未来の話ではないのかもしれませんね。   ■常識を覆す、衝撃的な美味しさ マルセル・ダイスのすごさは、何と言っても出来上がるワインの美味しさ! 私も2004年にマルセル・ダイスのドメーヌにて初めて飲んだときの衝撃を、今でも忘れることができません。あまりの美味しさに言葉を失い、それまでの常識がいっきに崩れていきました。 グラスに注いだ瞬間、トロピカルフルーツやハチミツの濃厚な香りが溢れ出し、一瞬でテーブル中が柔らかな香りに包まれます。グラスを動かすとトロリとしたワインに仕上がっていてビックリ。冷涼な気候のアルザスでどうやったらこれほど濃厚なワインができるんでしょう!? まるでムルソーやピュリニー・モンラッシェのように芳醇な香りを持ったワインができるなんて、本当に驚きました。 濃厚なフルーツの香りの奥からはアルザスらしい杏や熟したグレープフルーツの香りが顔を見せ、グラスを手に持つたびに万華鏡のように表情を変えて心をわしづかみにしてくれます。香りを楽しんでいるだけで時間が経つのを忘れてしまいますよ。 香りにウットリしながらワインを口に含めば、様々なフルーツの風味が次々と弾けて一気に広がります。もちろんアルザスの持ち味である酸味は、一点の曇りもないほど瑞々しく清らかです。さらにミネラルをたっぷり含んだワインは驚くほど深い味わいがあるんです! 様々なぶどうの混醸にて造られているおかげで、フルーツだけでもレモンだったり、トロピカルフルーツだったりと、いろいろな風味が口の中を漂います。しかも、こんなにも複雑なのに全てが絶妙なバランスで絡まりあっていて、このバランスは「完璧」というほか言葉が思いつきません! 1ミリのブレも感じさせない完璧な美味しさは、まさに衝撃的! 一口、また一口と飲むたびに、どんどんマルセル・ダイスの魅力にひきこまれるのが実感できます。 時間が経つと共に、まるで風船を膨らませたかのようにどんどんと風味が膨らんでいくマルセル・ダイスのワインは、ぜひ大きなグラスで飲んでみてください。ワインがたっぷりと空気と触れ合うことでボリュームが何倍にも膨れ上がり、あっという間に何とも言えない絶妙な心地よさに包まれますよ。   ■次期当主の加入により更なる高みへ ここ数年のドメーヌ・マルセル・ダイスにおいて最も大きな出来事が、2007年の次期当主であるマチュー・ダイスの正式加入です。 初めてマチュー・ダイスさんにお会いしたのは、彼の初来日となった2013年5月のこと。その時に行われたセミナーの会場で「栽培はまだまだ父親に追いつけませんが、醸造に関しては間違いなく彼を超えています!」と断言していた姿が印象に残っています。 2006年までのマルセル・ダイスはテロワールを重視した『畑のワイン』であり、その味わいはテロワールからくる滋味深さが満ち溢れ、とてもボリューミーで高貴なスタイルでした。 しかしマチューさんが加わった2007年以降のダイスには、その従来の味わいに醸造のテクニックが加わり、ワインの骨格の力強さが今まで以上に表れています。 父親が畑(栽培)で造る『高貴でボリューム感のある果実味』に、息子がドメーヌ(醸造)で『洗練された酸味と骨格』をプラスし、世界最高峰のワインと名高いマルセル・ダイスを更なる高みへと押し上げていると言っても過言ではありません。 親子が織り成す素敵な化学反応、そしてその進化はこれからも目が離せませんね。   ■アルザスにも格付けによるカテゴリー分けを! 現在マルセル・ダイスでは、アルザスのワインにも「ブルゴーニュ同様のカテゴリーを作るべきだ」という動きが起きています。 「世界中どこのレストランに行っても、ブルゴーニュは地方名、村名、畑名、グラン・クリュとカテゴリーが細分化されているのに対し、アルザスは地方名のみでラインナップが少ない。アルザスだってテロワールを上手に表現すれば同様のカテゴリーは生まれる!」というのが彼らの考え方です。...

ヴォーヌ・ロマネ 〜神が愛した村、ヴォーヌ・ロマネ〜

■全てに長けたヴォーヌ・ロマネ ブルゴーニュきっての人気ワイン、ヴォーヌ・ロマネ。1本が数百万円にもなる世界一高級な赤ワイン、ロマネ・コンティの畑がある村としても有名ですよね。そんなヴォーヌ・ロマネの別名は「神に愛された村」。 その理由を知るには、まずロマネ・コンティを知るのが一番の近道です。 ブルゴーニュには、有名なシャンベルタンやミュジニーなど他にもたくさんの特級ワインがあるというのに、どうしてロマネ・コンティだけが特別かご存知ですか? それはロマネ・コンティだけが全ての長所をあわせ持っているからなんです。 例えばロマネ・コンティであっても、力強さではシャンベルタンにはかないません。エレガントさでも軍配が上がるのはミュジニーです。でも、力強さやエレガントさなど、全てを総合するとロマネ・コンティに勝る特級ワインは存在しないんです。 そんなロマネ・コンティの畑があるのがヴォーヌ・ロマネ村。この村から生まれるワインはロマネ・コンティと同じように、他の村の長所を全て持ち合わせているんです。   ■神に愛された、奇跡的な村 ヴォーヌ・ロマネが他の村の長所を全て持ち合わせているのは恵まれた環境のおかげ。他に例を見ないこの奇跡的な村は「神に愛された村」と呼ばれています。 いったい他の産地とは何が違うのでしょうか? ヴォーヌ・ロマネ村があるのは、赤ワインの銘醸地として知られるコート・ド・ニュイ地区のちょうど中間地点にあります。北側へ行けば涼しく酸が強くなり、南側へ行けば果実味が膨らんでいきます。ヴォーヌ・ロマネはちょうど中間、暑すぎず寒すぎない理想的な気温なんです。 さらに、村全体が東南を向いた斜面になっているおかげで村全体が万遍なく太陽を浴びることができ、ぶどうが完熟して飲みごたえのあるワインを造ることができます。 また、畑の土壌も見事です。力強いワインができる粘土質とエレガントなワインができる石灰質が絶妙に混ざった土壌が、ヴォーヌ・ロマネ村全体に広がっているんです。 おかげでヴォーヌ・ロマネは力強さやエレガントさ、豊かな果実味など、全てに長けたワインになるというわけです。 こんなに恵まれた条件が揃うなんて、神様に愛されてでもいない限り存在しえない奇跡的な村ですよね。 まさにヴォーヌ・ロマネは「神に愛された村」。世界中を探しても例を見ない最高のワイン産地なんです。   ■全てにおいて高得点の万能型 ヴォーヌ・ロマネの長所は総合点の高さです。 例えば、お隣のニュイ・サン・ジョルジュなら果実味が豊かなワイン、反対側のシャンボール・ミュジニーならエレガントなワイン、ジュヴレ・シャンベルタンなら力強いワイン。 多くの村は突出した個性があるのですが、ヴォーヌ・ロマネには何か1つ突出するような個性はありません。 これは「長所が無い」と誤解されそうですが、その反対。ヴォーヌ・ロマネは、近隣の村が持っている長所を全て絶妙なバランスで持ち合わせているんです。 例えば、国語と社会に強い文系の弱点は理科や数学。国語と社会では100点満点をとれても、理科や数学では50点……なんていうこともよくありますよね。突出した個性を持つワインはこのタイプです。 それに対してヴォーヌ・ロマネは、全ての科目で均等に90点を取れるワインです。国語と社会で満点、理科と数学が50点ずつなら300点ですが、ヴォーヌ・ロマネなら均等に90点を取って360点! この総合点の高さがヴォーヌ・ロマネの美味しさの秘密なんです。